GPIFは昨年度に5兆円もの赤字を出しましたが、
今年度に入って4月~6月までにも5兆円の赤字を出したそうです。
合計すると10兆円もの赤字を出したわけです。
年金を増やすためになるべく運用益を増やしたいというのは分かりますが、
これほどまでに赤字を出す株式市場はある種ギャンブル的市場であるわけですから、
株式で運用する割合を増やすべきではなかったのでは。
GPIFで運用している人ってどういう人かは分かりませんし、
GPIFの資金を株に割り当てる割合を多くすると決めた政治家や官僚たちは
年金がなくてもおそらく困らないで生活できる人たちでしょう。
しかし、われわれ多くの国民は、
年金が老後の生活資金としてなくてはならないものなのです。
切実なお金です。
しかし、その運用を決める人たちは、
もし年金がまったくなくなったとしても、
持っている財産で不自由なく老後を暮らせる人たちでしょう。
だから、株価維持のためにわれわれの年金資金を
ギャンブル性の高い株式への割合を多くするなんてことができるのでしょう。
それでなくても年金に対して不安や心配を抱いているのに、
さらにその不安や心配が大きくなります。
そうすると、老後のためにとお金を使わないですから、
消費が抑制されてしまい経済が伸びないということになってしまうのです。